相棒の再放送枠で、相貌(そうぼう)に掛かる3つの神回が連続して放送されました。
相貌とは「顔のカタチや、人の顔立ち・表情」のことで、「人の顔を認識できない」相貌失認という症状を抱えるキッチンカーの新崎芽依さんの回と、「一度見た顔を忘れない」相貌認識能力にたけた平成の毒婦こと遠峰小夜子が登場する回、そしてその二人が交差する回です。相棒の再放送枠は時々、こういう粋なことをしてくれます。
- 相棒season16 第9話 目撃しない女
- 相棒season17 第6話 ブラックパールの女
- 相棒season18 第17話 いびつな真珠の女
上記3作品の脚本家はいずれも「ゲゲゲの女房」や「八重の桜」の山本むつみさんです。
西田尚美さん演じる遠峰小夜子の強烈キャラクターもいいのですが、この3作品で私が好きなのは、冠城と芽依さんの淡く切ない恋物語と、右京さんと冠城の信頼関係を垣間見るシーンです。
冠城が遠峰小夜子に操られていると察した右京さんは、ひとりで動き出そうとする冠城の車の前に立ち、やさしく諭します。それは、激高するときの右京さんではなく、右京さんの言葉には冠城を心配する気持ちがあふれています。特命係を離れる相棒の中で、唯一右京さんが引き留めるほど信頼した冠城だからこそのシーンでした。
芽依さんも、冠城もそれぞれ納得の上、別れを受け入れたわけですが、芽依さんが右京さんに託した冠城への伝言「焼きたてのパンを用意して待ってますから」に、今でも期待してしまうんですよね。相棒OBとして新シーズンで二人が登場してくれると嬉しいのですが。